上海浦東国際空港の空港ホテルに泊まってみる


 上海浦東国際空港は市内から離れていることもあり、朝便に搭乗する場合には相当な早起きが要求される。
上海浦東国際空港に限らず、一般的に飛行機に搭乗する場合は出発前の1時間前に空港へ到着すべきことが通常であり、空港までの距離が遠ければ遠いほど朝便の搭乗は起床が辛い。
 これが国際線ともなれば、更に出国手続きに時間がかかるので2時間前の空港到着が目安となり、例えば9時出発の国際便への搭乗を考えたら逆算で空港到着は7時、バスや地下鉄の移動なら自宅出発は5時半、すると起床は4時半となり朝の弱い私には厳しい時間である。
 そんなときに便利なのが空港ホテルへの前泊で、移動時間を省略できる分だけ朝寝坊が可能だし、途中のトラブルで遅れるような可能性をほとんど排除できる。
 そんな利用客達のために上海浦東国際空港にも何軒かのホテルが空港周辺に存在するが、その中で最も便利なのが「上海大衆空港賓館」であり、T1・T2のターミナルに挟まれたリニアと地下鉄駅のスペースの真上というまさに空港そのものの場所に存在するホテルがある。

ホテルへのエレベーターは浦東空港T1・T2の真ん中にある

ホテルへのエレベーターは上海浦東国際空港T1・T2の真ん中

 ホテルは南北に2棟に分かれ存在し以前は北側は「モーテル168上海浦東空港賓館」と別のホテル扱いだったが現在は、同じ「上海大衆空港賓館」ホテルとして共同運用されているようである。
 以前から空港に泊まってみたいというかねてからの憧れもあり、ちょっと前のことだがこのホテルに泊まってみることにした。
 このホテルはまさに空港ホテルそのままで、上海浦東空港のど真ん中にあり、T1とT2を結ぶ中央通路上の、地下鉄駅とリニア駅の改札に挟まれた真ん中のに入り口がある。

リニアの上海浦東空港駅改札の前に入り口がある

リニアの上海浦東空港駅改札の前に入り口

 入り口からエレベーターで2階に上がると、2階には南北に建物があるが、フロントは北側の建物にあり、内部に入ってからさらに1つ上の階に上がった場所にフロントがある。
 ホテルの内部は吹き抜けになっており、この時は比較的早い時間帯にチェックインしたせいか、人もほとんど見当たらずとっても静かであった。

ホテル内部はで吹き抜けになっていた。

ホテル内部は吹き抜けになっていた。

 今回泊まったのは北楼のスタンダードルーム(標準間)400元で、資料によると広さは18平米であり、決して広いとは言えないが狭苦しいほどでもないし中国の一般的な安ホテルに比べれば清潔感は十分ある。

内装はシンプルだがオレンジを基調にした明るい部屋である。

内装はシンプルだがオレンジを基調にした明るい部屋。

 洗面所やトイレ・シャワールームもモダンなデザインで、高級というほどではないかもしれないが、中国のホテルの中では十分清潔な印象であり、あまり高級ホテルに縁のない私には十分な環境となっている。
 WIFIなどのネット環境も十分でノートパソコンを持ち込めば、仕事が出来るし、下手な喫茶店に無理やり入って高いコーヒー代を払ってネットに繋ぐくらいなら、宿泊代払って滞在する方がトータル的に得と考えることもできるかもしれない。

モダンなデザインで安っぽさは感じない。

モダンなデザインで安っぽさは感じない。

そしてこのホテルの一つの楽しみは、もちろん窓からの空港の眺めであり、空港という雰囲気を思う存分楽しめるロケーションにある。
 最も滑走路そのものはターミナルの建物の陰になってしまい直接見ることが出来ず、離陸する飛行機も突然ターミナルの真ん中から飛び出していくといった見え方になり、故に主に見えるのは、ターミナルの出発階にやって来る車両類や、ターミナル手前側の搭乗口の駐機場を出入りする航空機、或いは空港に乗り入れる地下鉄やリニアの姿だけということになる。

T2側に南方航空機が駐機しているのが見える。

T2側に南方航空機が駐機している。

 ちなみにレストランはバイキング形式で確か88元ほどで食べられたと思うが、徒歩圏内に空港内のターミナルのレストランや地下鉄駅周辺にファーストフード的なお店もあり、コンビニ弁当という選択もあるので、予算が無ければ無理にホテルのレストランで食事をとる必要もない。
 逆にこの空港は高級レストランを求めても、あまりいいものに出会えないというのが私の感想で、日本料理などは味千ラーメンなどしかなく刺身や寿司などは夢のまた夢である。
 また北楼と南楼を結ぶ空中廊下にはバーもあるようだが、この日は足を踏み入れることもなかく雰囲気はちょっと分からなかった。
 さて上海浦東国際空港は24時間空港ということもあって、深夜まで電気が煌々とついており窓の外は明るいが、こちらは朝出発なので早めに寝ることにした。
 もちろんここは空港ホテルということもあり、フロントでモーニングコールを受け付けており、所定の時間になったら電話のベルが鳴る仕組みになっている。
 ここに泊まっていれば、例え9時の早い便でも6時半に起きれば十分間に合うので早起きのプレッシャーが無くなり、それだけで寝つきも良くなる気がする。

空港は眠らない

空港は眠らない

 次の日、モーニングコールで起され、カーテンを開けてみると、T2の建物の向こうから昇ってくる朝日を眺めることが出来た。
 空港ホテルで一つ気をつけなければいけないのは、宿泊者は何れも早朝便利用者である可能性が高いので、チェックアウト時間が重なり、思うより手続きに時間がかかる可能性があり、幾ら近いからと言ってギリギリのチェックアウトはやはり危険である。
 

上海浦東空港T2の向こうから昇る朝日

上海浦東空港T2の向こうから昇る朝日

 このホテルでは朝食バイキングもあるようだったが、確か7時からだったと思われ、7時にチェックアウトした私は、このホテルの食事を味わうことなく出発した。
 ホテルを出て、僅か数分で航空機のチェックインに至るわけだが、自宅から出発した時に比べ、心に随分余裕を持った状態でチェックイン手続きが行えたので、非常に快適だったというのが空港ホテルを利用してみての感想である。
 今回もちろん宿泊代が余分にかかった上での心の余裕であったが、世の中タイムイズマネーであり、時間を節約してきちんとした睡眠を取った上で出発できるこの快適さはヤミツキになるほどの楽ちんさを感じ、チケット代を節約できた時はまた泊まってみようという気にさせてくれた。
 皆さんもぜひお試しを!
(宿泊日2012年11月6日)

チェックインカウンターまで歩いて5分である。

チェックインカウンターまで歩いて5分である。

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