中国では歴史や政治体制によりそれぞれエリアごとに別の通貨が使われているが、全て中華圏的影響として元と呼ばれる。
中国大陸では人民元と呼ばれる中国人民銀行発行の通貨が使われている。中国国内では人民幣(ren2min2bi4)と呼ばれ、RMBと表記される。
また国際通貨表記としてISO4217ではCNYと定義されている。
また記号として¥が使われることから日本円と混同されやすくなっている。
通貨の種類
中国人民元の通貨単位には、元(yuan2)、角(jiao2)、分(fen1)の3種類あり、1元=10角=100分である。但し口語では通常の場合、元は塊(kuai4)、角は毛(mao2)で話されることが多く、元・角・分はあまり使われない。
中国の通貨紙幣と硬貨
紙幣は100元(赤)、50元(緑)、20元(黄)、10元(藍)、5元(青)、2元(土)、1元(黄緑)、5角(紫)、2角(緑)、1角(茶)、5分(緑)、2分(青)、1分(ベージュ)の12種類。
硬貨は1元(銀)、5角(銅)、1角(銀)、5分(アルミ)、1分(アルミ)の12種類。
中国の通貨為替レート
中国人民元は、管理変動相場制が採用されており、人民元と米ドルのレートが日々定められ、米ドルとの他の通貨とのレート値によって人民元とのレート値が決まる。
2016年1月現在の対米ドルのレートはおおよそUSD 1 =CNY 6.49、対日本円はJPY1 =CNY 0.0538となっている。
台湾ではニュー台湾ドルと呼ばれる中華民国中央銀行発行の通貨が使われている。
台湾では新台幣(xin1tai2bi4)と呼ばれ、元(yuan2)と表記される。大陸からは台幣と呼ばれる
また国際通貨表記としてISO4217ではTWDと定義されている。
また記号としてNT$が使われる。
台湾の通貨の種類
台湾元の通貨単位は、元(yuan2)、角(jiao2)、分(fen1)の3種類あるが角と分は補助単位で実際にはほとんど使われず分は流通通貨もない。
口語では通常の場合は元は塊(kuai4)で話されることが多い。また紙幣には圓と書かれている。
台湾の通貨紙幣と硬貨
紙幣は2000元、1000元、500元、200元、100元の5種類。
硬貨は50元、20元、10元、5元、1元、5角の6種類だが、5角通貨は発行量が少なくほとんど使われない。
台湾の通貨為替レート
台湾元は変動相場制が採用されており、各国の通貨と交換が可能になっていて、最近中国人民元との交換も可能になった。
20165年1月現在の対米ドルのレートはおおよそUSD 1 =TWD 33.062、対日本円はJPY1 =TWD 0.2742、対人民元はCNY1=TWD5.0915となっている。
香港では香港ドルと呼ばれる通貨が使われるが、香港政府は10ドル紙幣しか発行していないため、その他の紙幣は香港上海豊銀行(HSBC)、中国銀行、渣打銀行(Standerd Chartered)発行する紙幣が混在する状況となっている。
香港では港幣(gang3bi4)あるいは広東語では港紙と呼ばれ、大陸同様に元(yuan2)とも表記される。
また国際通貨表記としてISO4217ではHKDと定義されている。
また記号としてHK$が使われる。
香港の通貨の種類
香港ドルの通貨単位は、ドル(元yuan2或いは圓)、セント(仙xian1)の2種類あり、1ドル=100セントである。
口語では通常の場合は元は広東語の蚊(man1)で話されることが多い。また紙幣には圓と書かれている。
香港の通貨紙幣と硬貨
紙幣は1000ドル(黄)、500ドル(茶)、100ドル(赤)、50ドル(緑)、20ドル(青)、10ドル(紫)の6種類で発行銀行によってデザインは違うが色は統一されている。
硬貨は10ドル、5ドル、2ドル、1ドル、50セント、20セント、10セント、5セントの8種類だが、5セント硬貨は現在製造されていないが使われている。
香港の通貨為替レート
香港ドルはドルベッグ制が採用されており、米ドルとほぼ固定の相場(1US$=7.8HK$)となっており、従ってその他の各国の通貨とは米ドル基準にレート変動する。
但し2005年より1US$=7.75~7.85HK$の範囲の変動が認められることになったため若干変動する場合がある。
2016年1月現在の対米ドルのレートはUSD 1 =HKD 7.75204、対日本円はJPY1 =HKD 0.0644、CNY1=HKD 1.1937となっている。
マカオではマカオパタカと呼ばれる通貨が使われ、大西洋銀行と中国銀行マカオ分行が紙幣を発行している。
大陸や香港では澳門元(ao4men2yuan2)や旧宗主国のポルトガルの通貨と言う意味で葡幣(pu2bi4)などと呼ばれ、大陸同様に元(yuan2)とも表記される。
また国際通貨表記としてISO4217ではMOPと定義されている。
また記号としてMOP$が使われる。
マカオの通貨の種類
マカオパタカの通貨単位は、パタカ(元yuan2或いは圓)、アヴォス(仙xian1)の2種類あり、1パタカ=100アヴォスである。
口語では通常の場合は元は広東語の蚊(man1)で話されることが多い。また紙幣には圓と書かれている。
マカオの通貨紙幣と硬貨
紙幣は1000パタカ、500パタカ、100パタカ、50パタカ、20パタカ、10パタカの6種類。
硬貨は10パタカ、5パタカ、2パタカ、1パタカ、50アヴォス、20アヴォス、10アヴォスの7種類だが、10パタカ硬貨、2パタカ硬貨、20アヴォス硬貨の流通は少ない。
マカオの通貨為替レート
香港ドルとベッグ制が採用され、香港ドルと固定相場(1HK$=1.03MOP$)となっており、間接的に実質米ドルともベック制状態となっている。
2016年1月現在の対米ドルのレートはUSD 1 =MOP 8.0300、対日本円はJPY1 =MOP 0.0663、対人民元はCNY1=MOP 1.229となっている。
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