上海虹橋国際空港は旅客ターミナルが2本の滑走路を挟んで東西別々に分かれているため、その両ターミナルを結ぶシャトルバスが存在する。
東側は旧来からの第1ターミナル(T1)で、西側が2010年の上海万博開幕直前にオープンした第2ターミナル(T2)であり、それぞれ独立した建物となっていて同じ空港であるが実は地下・地上とも繋がってはいないのである。
各ターミナルは一応機能としては分かれており、T1は団体旅行を主とする春秋航空の国内線と日本や韓国、台湾、香港、マカオへの国際線が就航し、T2はそれ以外の国内線の全てが就航していて、つまり基本的に国内線と国際線の乗継ぐ利用客だけがターミナル間の移動を必要するのだが、数は多くなくとも需要が確実に存在し、そのためのバスが運行されている。
ただこの両ターミナル間にはこのバス以外にも地下鉄10号線を利用するという手段もあり、現在複数の交通手段を持っている形になっていて、実は空港側では地下鉄開業時にこのシャトルバスを廃止する予定であった。
実際2010年12月の10号線開通直後にシャトルバスは廃止されたのだが、実は廃止初日に利用客の猛反発を受けてしまったのである。
それまで無料だったターミナル間移動が、たった数元とは言え有料なるのはおかしいとの理由であり、同じ空港内なのだから無料の移動が保障されるべきだという意見である。
まあもっともな話であり、それゆえそれ以降もこのシャトルバスは残され、運行を続けられることになった。
ただ国際線の便数が多くないため、それほど多くの利用客があるわけではないが、T2は上海虹橋駅ともつながっているため、そこから流れてくる客も恐らくおり、またT1、T2に発着する路線バスも各々行先が異なるため、相互移動という需要も存在していそうである。
シャトルバスに使用されている車両は大型のバスで、トランクルームも付いている豪華タイプであり、シートも合皮だが革製である。
運行時間はT1発が6:00~22:30の間でT2発が6:30~23:00の間、運転間隔は一応公式には15分間隔となっているが、利用客の少ない時間帯には30分間隔になっている時もある。
乗り場はT1側が2階出発階のBターミナル(国際線)の扉を出た右側、T2が1階到着ロビー右側を70~80m進んだ先になっている。
このシャトルバスは、空港の滑走路の南端をぐるっと回っていくので、運が良ければ飛び立ったり着陸したりする航空機を下から眺められ、滑走路上の飛行機なども見られるので飛行機好きにはちょっとした楽しいトリップとなる。
もし滑走路側を眺めたければ、T1発は右側の窓席、T2発は左側の窓席が滑走路側となるが、飛行機が見られるかどうかは当日の風向きなどもあり、運次第ということになる。
ただ、バスはアイドリングストップの為、出発直前まで空調を入れてくれないため夏の暑い日は乗車のタイミングが少々難しく、窓側を確保するか、暑さを我慢するかは悩みどころである。
所要時間は20分弱で途中渋滞するような個所は全くないので、まず予定が狂うことはなく、順調に到着する。
無料なので遊び半分で何度も乗っても当然構わないし、私も気分転換に乗りに行ってしまうこともあるが、あくまで旅行客にとっての大切な足として運行されているので、あまり興味本位での乗るのは控えたほうがいいのかもしれない。
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