北京上海など全国主要空港でセキュリティレベル引上げ:中国空港関連ニュース

 北京首都国際空港や上海浦東国際空港など中国国内の主要空港でセキュリティ検査が強化されていると新京報が報じている。
 報道によると民航局から8月14日に通知された要求に基づき、航空貨物の安全検査強化が行われることになり、これに基づき航空機搭乗の際のセキュリティチェックなどが強化されることになったとのこと。
 具体的には従来から持ち込みが禁止されている、リチウム電池やライター、刃物類などの持ち込みがより厳しくチェックされることになった。
 これに伴い、セキュリティ検査に時間がかかることが予想されるため各航空会社では一部でチェックイン締め切り時間の引き上げなどを行っている。
 このうち中国航空(CA)では、8月20日零時より国内線の締め切り時間を定刻の45分前に引上げるなどをの措置を取っているという。

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中国におけるA380対応空港の現在

 先日のニュースにおいて、仏エアバス社から同社の大型旅客機A380の注文が打ち止め状態で、生産が打ち切りになる可能性があるということがニュースとなっていた。

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 輸送キャパの大きな同機体であるが、同時に機体そのものが大きくなったこともあり、この機体が離発着できる空港設計基準も大きなものとなり、ICAO(国際民間航空機関)では新たな飛行場等級「コードF」が設定されるまでになっている。
 A380は離陸滑走路長がジャンボ機B747の3530mより510m短い2990m、着陸滑走路長がB747の2260mより150m短い2103mであるものの、主翼のエンジンがB747より外側のため、コードFでは滑走路の幅が60m、誘導路の幅が30mとなりその外側のショルダーを含めた幅も合わせて広がっている。
 これに対して中国の空港では、急激に航空市場が伸びていることから近年急激に各地の空港の拡張が進んでおり、このA380の大型機も離発着できるように次々とコードFへの対応が進み、2014年現在中国では香港を含め15箇所の空港でコードFの対応済みである。

◇コードF対応の中国の空港(2014年現在)
北京首都国際空港(第3滑走路3800m)
広州白雲国際空港(第1滑走路4000m 第3滑走路2015年10月供用開始)
上海浦東国際空港
(第2滑走路3800m・第3滑走路3400m 第4滑走路3800mが2015年初頭供用開始)
成都双流国際空港(第2滑走路3600m)
深圳宝安国際空港(第2滑走路3800m)
昆明長水国際空港(東滑走路4500m)
西安咸陽国際空港(第2滑走路3800m)
武漢天河国際空港(第2滑走路3600m 2015年10月供用開始)
杭州蕭山国際空港(第2滑走路3400m)
桂林両江国際空港(第1滑走路3200m)
天津濱海国際空港(第1滑走路3600m第2滑走路3200m)
南京禄口国際空港(第2滑走路3600m)
香港国際空港(第1・2滑走路3800m)

 このほかコードFは取得していないがデモ飛行で着陸実績があるのが、珠海(広東省)、石家庄(河北省)で、上記空港の緊急着陸先に指定されてる空港に太原、フフホトなどがある。

 ただし実際に中国の航空会社でA380を購入したのは南方航空(CZ)の5機のみで、これらは全て納入済みであるが、機体数そのものが少ないので、現状の運用状況は国内線で広州―北京間で運行されているほか、広州―米ロス線など、季節ごとに多客となる国際線に導入されているだけとなっている。

 今のところ中国の航空会社におけるA380機の導入計画についてはこの5機きりであり、他の航空会社での発注は今のところないようである。

 また外国からの乗入れに関しては、北京と上海にルフトハンザ、シンガポール航空、エミレーツ航空、上海にエールフランスなどが乗りいれていて日本への乗入れ(アシアナ航空、タイ国際航空、シンガポール航空)より多くなっているがそれほど多くはない。

 そのほか現在カタール航空が杭州に乗り入れる構想を持っている程度で、コードFの取得空港数の割には今のところA380の就航が具体化している計画は意外と少ない。
 そのかわり、アジアの交通の拠点となっている香港は非常に多く、エミレーツ航空、大韓航空、マレーシア航空、シンガポール航空、タイ国際航空、カンタス航空など6社にのぼり現在世界で一番多くの航空会社のA380が乗り入れる空港となっている。

 まあ日本の成田・関空の4000m、中部の3500mはともかく、日本の政令指定都市の玄関空港の滑走路が3000mが頭打ちで、そのほかの地方空港は2500m以下がほとんどなのに比べるとその差は歴然としており、JAL、ANAがA380を導入する計画が無い理由が分かるという印象となっている。
 このように空港設備に関しては中国の空港は大型機乗入れに十分に余裕がある状態であるが、国家体制に起因する国際交流の壁があるため、諸外国で中国人への入境制限は未だに続いており、また外国からの中国への訪問もビザのハードルがあって、国際線は人口数から見た潜在需要ほどには航空利用客の伸びは見せていない。

 また国内線に関しても地方空港が急増しており、ポイントツーポイントの小型機の需要は増えているが、A380を必要とするような幹線への大型機の需要は限定的な状態となっている。
 一部空港では72時間限定のトランジット滞在の開放などを行なっているが、国際線就航を多数引き寄せるほどの条件緩和にはなっておらず、どれほど直接乗り入れの国際線が実際に増えるかはまだ未知数であり、現状では北京・上海・広州での乗継でのインアウトがほとんどの様である。
 
 このように中国の空港は、現状では上海・北京以外はやや過剰とも言える設備の拡張状態となっているが、今後さらなる対外交流が開放されれば需要が飛躍的に伸びる可能性があり、A380などの大型機がどんどん乗入れてくる可能性がある状況となっている.
 ただ国家体制が堅牢な中国では、今後どの程度開放が行われるかに各空港の需要予測が当たるかがかかっており、実際のところは誰も予測がつかないのが現状といったところであろうか。