上海浦東国際空港から上海市内までは現在幾つかのリムジンバス路線が結んでいるが、そのうちの一つがこの「機場5線」である。
上海の鉄道の玄関口と空の玄関口を直接結ぶ路線とあって、地下鉄が上海浦東国際空港に乗り入れた現在でも需要が高く、乗換いらずなのでとても便利な路線となっている。
上海駅(上海火車站)の出発点は、上海駅南広場の正面右側のビルの前となっており、 具体的には広場中央の時計台の右側のマクドナルドのマークが見える場所でありここにバス停を示す標識が立っている。
運賃は乗車後に料金係の担当に払うことになっており、荷物が無ければそのまま乗車すれば良いし、スーツケースがあるなら特に断らなくてもトランクルームにそのまま放り込めば良い。
さて、この機場5線は少なくとも満席になったらすぐ出発するが、満席にならないうちは明確な時刻表示がされていないため、具体的にいつ出発するかは運転手に尋ねないとわからない。
まあ運行は15~25分間隔となっているので、極端に待たされることはないと思うが、ギリギリの乗車だと座席が埋まってしまっている可能性もあるので時間にやはり余裕を持った行動は必須である。
運賃は上海浦東国際空港まで片道22元で、上海公共交通カードで支払うこともできるが、領収書は発行されないので会社経費などで精算が必要な場合は注意が必要となっている。
車体は大型のバスで45人ほどが乗車可能で、座席は比較的ゆったりしているが、窓は開かず、出発直前まで運転手がエアコンを入れてくれない場合もあるので、暑い場合は出発直前まで車外で待機するほうがいい場合もある。
この機場5線は上海浦東国際空港まで市内の中心部を通り抜けるので簡易観光的に上海の景色を楽しみながら移動することができる。
バスはまず高架道路を通り人民広場のそばの上海音楽堂のそばまで抜けていくが、周囲には高層ビルの谷間に昔ながらの石庫門の住宅密集域も目にはいる。
その後黄浦江のトンネルを通過すると陸家嘴の高層ビル街の真ん中で地上に顔を出し、後方には東方明珠テレビ塔も見通すこともできる。
ここで東方病院というバス停を通過するのだが、ほとんど乗車する人はいないので大方のバスはここを通過することになる。
その後上海のコンサートホール東方芸術中心を脇に見ながら、楊高中路に入り芳甸路の交差点付近の洋涇港というバス停に立ち寄り、後は高速道路をひたすら上海浦東国際空港まで走るルートとなる。
上海浦東国際空港のリムジンバスはどのバスも先にT1の出発ターミナル会に立ち寄ってからT2に向かうことになるのでやや時間が余分にかかるが、目と鼻の先なので数分と違わない。
上海駅から上海浦東国際空港までおよそ70分弱で、平行する移動手段としては地下鉄の乗継などがあるが、何れも数回の乗継が必要のためダイレクトに移動できるリムジンバスはやはり一番のオススメの手段である。
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