1964年に最初の国際旅客便を迎えた上海虹橋国際空港第一ターミナルが、国際化50年目を迎えて大規模な改造工事を行なうことになり、既に周辺部で一部計画がスタートしたと新民網が伝えている。
上海虹橋国際空港によれば、現在年間の利用旅客数は4000万人でこのうち1000万人がT1を利用し、隣国の日本と韓国、香港・台湾・マカオの関係地域の国際線と春秋航空というLCC(ローコストキャリア)専用ターミナルとして利用されている。
この50年間に1984年、1988年、1994年の3回の拡張工事を行なってきたが、2010年にT2が供用を開始し国内線がT2に移ったあとは、施設の老朽化が目立つようになってきており、施設の改善が求められるようになってきていた。
このため、上海虹橋国際空港T1を3年をかけて施設を一新することになったとのこと。
工事はまずT1のAエリアから行われることになり、ここを拠点としていた春秋航空はBエリアの南側に設けられた臨時ターミナルに11月6日から移され、Aターミナルの背後にあったホテル虹港大酒店も、10月31日の深夜に爆破解体された。
Aエリアは、旅客ターミナルごと一部を除いて新築し直され、Aエリア改造後はBエリアに着手し、各部の電気、上下水道、ガス、照明・消防、採光設備などのあらゆる面の更新が行われ、さらに出発階外側の取り付け道路の改造延長が行われる。
またターミナル改造に合わせて公共交通機関への乗継のターミナル機能を強化するとともに、地下駐車場を設置するなどして人の空から地上への流れがスムーズになるよう設備を刷新する。
さらに空港周辺道路の交通体系の再整備を行ない、工事期間中及び完成後のターミナル周辺前に車の流れをスムーズにして滞りの無い旅客輸送を確保するとしている。
現在既にAエリアに隣接する飲食店などが閉鎖され、ターミナル本体の工事開始に向けて着々と準備が進んでいる。
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