何年か前からか上海虹橋国際空港T1の出発階にローソンが出来た。
それまで、T1のターミナル内の売店と言えば、鉄道駅に設置されているような昔ながらの売店しかなく、飲料やお菓子、お土産などは買えたものの、食事になるようなものはカップめん程度しかなく、コンビニに慣れた日本人の視点からすればとても便利なお店はなかった。
必要なものが揃わなかったのである。
ところが、このローソンが出来て上海虹橋国際空港が大変便利になったのである。
何よりありがたいのが、食べ物を販売してくれることであり、しかも市内と同価格となっている。
中国の空港を利用したことのある方はご存じかもしれないが、中国の空港の飲食店はどの空港のお店も頗る値段が高く、市内の物価の低さに比べて馬鹿馬鹿しいくらいの値段設定となっている。
例えば、上海虹橋国際空港のT1の1階の外側にあるマクドナルド(麦当労)であるが、市内より50%くらい値段が高いような印象であり、お腹がどうしても空いたなら行く可能性も無いわけじゃないが、市内の値段を知っている自分としてはわざわざここでマクドナルドを食べる必要はないのである。
どう見ても足元をみた商売となっている。
それに比べ、この上海虹橋国際空港のローソンは市内と料金設定は同じで、サンドイッチが5~8元くらい、飲料も水は2元以下など特別価格ではなく、庶民にありがたい価格設定である。
恐らくこれはT1を利用するLCCの春秋航空の利用客が主要な顧客で、人数も多いことから薄利多売でもやっていけるのかと思われる。
ただちょっと注意したいのはいくら安くても飲料は航空機に持ち込めないので、その場で飲み干すしかなく、あくまでも出発前の補助補給として利用するための位置づけと考えるべきかと思われる。
安い春秋航空に乗る前にローソンのサンドイッチと飲料でお腹を満たしてから出発する。
そんな有り難いスタイルがここに登場している。
このほか空港には書籍やお土産物を売るお店、旅行グッズを売っている店も入っているが、とても賑わっているとはいえないというのが私の印象である。
さすが日本のローソン様様である。
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