(その1はこちら)
守航線の上海浦東国際空港から市内への道のりは高速道路を走らず一般道を走ったのだが、真夜中のため混雑もなく至ってスイスイと進む。
ただ、今回は一部工事中の箇所を進んだため、結構揺れた。
上海ディズニーランド近くの関連道路だの地下鉄などが建設されているエリアは、非常に道が悪い状態になっているようだ。
そしてこの守航線バスの空港出発後の最初の停留所は「龍陽路」であり、地下鉄とリニアの駅の前である。
今回ここに到着した時刻が1時52分で空港からおよそ30分くらいで到着する。
当然リニアも地下鉄も動いていない時間帯だが、停留所にはこのバスからの客待ちのタクシーが並んでおり、バスの降車口で客引きを行なおうと懸命に運転手が勧誘する。
上海では最近は悪質なタクシーは減ったが、そうは行っても深夜だけにやや心配な面もあり、出来れば外国人は流しのタクシーを拾ったほうが安全と思われる。
そしてバスは龍陽路を出発したあと、市内の目抜き通りの一つ世紀大道に入り、市の中心部に向かってひた走ることになる。
2時ちょうど(空港から50分)に東方路のバス停に到着したが、ここには降車する利用客は少なかった。
次の東方医院のバス停は降車客がいなかったために、2時5分頃に通過(空港から55分)しただけで、バスはそのまま黄浦江のトンネルへと向かう。
ルートの左手には金茂大厦や上海環球金融中心、さらには前方には上海のシンボルとも言える東方明珠塔などが暗闇の中に僅かに見えるが、深夜ということもあってライトアップもなく、その姿をはっきり確認するのは難しく、深夜の移動で浦東地区の摩天楼の観光気分を味わうというのは少々難しいという気がする。
バスはそのまま黄浦江のトンネルを抜けて浦西と言われる上海の中心部に入り、人民広場に到着する。
人民広場の降車場所は西蔵路の手前の延安東路上の雲南路と交差点付近であり、今回は2時10分に到着(空港から60分)した。
ここにもタクシーが沢山待ち構えていて、上海駅などどこへ移動するのにも不便はない。
ただ、ここまで来ると上海市内を走る深夜バスにも乗り継げるので、ここまで安く乗ってきたのだから、行先によってはここから敢えて高いタクシーに乗る必要もない。
その後、バスはそのまま延安路を進み、石門一路に到着したのが2時16分(空港から66分)だったが、ここで降りた客は1組しかなかった。
上海のバスの場合は日本と違って降車客がいないとどんどん通過して行ってしまうので、中国語が得意ではなく地理も詳しくない人は予め運転士に降車予定停留所を伝えておいたほうが安全である。
そして静安寺近くの華山路についたのが2時21時分(空港から71分)であり、延安中路上の華山路との交差点手前の静安公園の前に到着する。
静安寺の繁華街もこの時間になるとかなり静かである。
バスは華山路の次は虹許路まで停車しないため、中山公園方面や徐家匯方面へ行く場合はここで降りるのがベストとなる。
虹橋開発区を右に見ながらバスはそのまままっすぐ進み、次の虹許路バス停に2時30分(空港から80分)頃に到着した。
虹許路のバス停には延安西路上の虹許路との交差点を超えた辺りにあり、ほとんどの乗客はここで降りることになると思われ、虹橋空港のT1まで行く客は上海虹橋国際空港への乗継ぎ目的などのごくわずかの乗客で、実際この日にも虹許路で降りなかった乗客は僅かだった。
そして最終目的地の上海虹橋国際空港T1への到着は午前2時38分(空港から88分)だった。
虹橋空港は夜中ではあるが、一応照明が煌々とついていた。
ただ、上海虹橋国際空港のターミナルは一応解放されてはいるものの、夜中の滞留は歓迎されていないようで、内部のベンチに座っている人はいなかった。
上海虹橋国際空港T1の出発便に乗り継ぐには、ここで時間をつぶす必要があるのだが、実はターミナル内を通って1階に下りて外に出るとそこには24時間営業のマクドナルドがある。
この空港で、この時間帯に営業しているのは唯一このマクドナルドだけであるため、出発便待ちの人に有り難い店舗となっており、今回もここで時間を過ごしている人が何人もいた。
ただT1の出発便に乗る場合はここで待てばいいが、T2の早朝便に乗り継ぐ場合は早めに移動しておく必要がある。
日中ならばターミナル間の無料シャトルバスに乗って移動することも可能だが、6時台7時台といった早朝便に乗りたい場合はシャトルバスが動き出すのが6時の為、やや時間がタイトとなる。
その場合はタクシーで移動することになり、そういった利用客目当てか、T1の1階の到着ロビー外ではタクシーも何台か客待ちをしてる姿があった。
今回T1からT2へのタクシーは利用しなかったが、調べてみたところ6キロほどの距離で5時までの深夜料金時間帯だと30元弱、5時以降なら日中料金のため22元ほどで利用できるようであり、5時を待って移動しても十分間にあう。
もちろん、早めに移動してT2で時間を待つというのも可能だが、T2自体は開いているはずだが、飲食店などの店舗が深夜は閉まっているため、上記のマクドナルドなどで時間を潰して5時を過ぎてから移動した方が賢明だという気がする。
とにかく、この「守航線」という深夜バスの存在は、地元住民にとっても乗り継ぎ客にとっても、時間とお金を有効に使うための有り難い存在であることは間違いないようだ。
※2015年04月23日上海浦東国際空港からの深夜バス、終点を上海虹橋国際空港T2へ変更
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