上海浦東国際空港には市内までのリムジンバスの系統が8系統程あるが、何れも23時まででその後は運行を終了してしまう。
では、23時からあとはタクシーしか手段が無いかと言えばそうではない。
実は上海浦東国際空港には23時以降も最終便の到着後まで、上海市内の上海虹橋国際空港まで運行される「守航線(shou3hang2xian)」という最終便バスが存在する。
路線は一系統だけだが、市内の中心部を通って上海虹橋空港のT1まで運んでくれるため、上海在住者が上海浦東空港に深夜便で到着した場合や、上海浦東国際空港に深夜に到着して上海虹橋国際空港からの早朝便などに深夜の移動で乗り継ぐ場合などに非常に便利なバス路線となっている。
今回物好きにも、そんなバスに体験乗車してきた。
さて上海浦東国際空港の公式サイトにはこの「守航線」の運行時間は「23時から当日最終便到着後45分後まで運行」とある。
この当日便という解釈が何時までの便を指すか微妙だが、上海浦東国際空港の航空便の運行状況をチェックすると、国内線の最終便到着の定刻は深夜2時頃までとなっていて、その後2時間ほど空いて4時以降に東南アジアからの国際線便が到着するのだが、これは恐らく早朝到着便と解釈されそうなので、およそ2時までの国内線が当日便の基準になると思われる。
で、今回乗り遅れて戻りが朝になるのが嫌だったので、安全策をとって深夜1時頃のバスを待って乗ることにした。
守航線の乗り場は、T1の1階の到着ロビー中央付近から6番扉を出たところの、昼間は機場1線の出発する1番乗り場である。
ただ、日中は混乱を避けるためか案内表示の看板に幕が駆けられ見えないようになっていて、23時を過ぎて初めて表示されるようになっている。
実はこの守航線は日中の各バス路線と違って専用車両というものはなく、日中の路線の車両を流用して運用が行われているようで、今回私が乗った車両も本来は市内の静安寺に向かう「機場2線」の車体をそのまま使用していた。
故に車体の表示は「機場2線」となっていて、車体に「守航線」の表示はどこにもない。
まあこの時間帯に既に他のバスは動いておらず、「守航線」標識の出ている場所に止まっているので、このバスがおよそ「守航線」だというのは何となく分かるのだが、やはり車体に何にも表示が無いと誰もが不安になるようで、バスのそばにいる係員に確認するケースが何度も見られた。
ただどのバスでも元々リムジンバスなのでトランクルームも使えるようになっており、スーツケースなどはトランクに預けることができる。
運賃は事前に払う必要はなく、とりあえず乗ってしまってからバスがT2に移動した後に車内で払うことになる。
これは昼間の他のリムジンバスと同様の扱いとなっている。
さて私の乗ったバスは1時12分くらいに満席となったが、そのあとも何人か乗ってきた。
原則として立ち席乗車は禁止のはずだが、この時間帯であることもあって、立ち席でもいいからと乗客達は次々と乗り込んできて、結局立ち席客がいる状態でバスは出発した。
バスはT1を出発した後に、ぐるっと空港の周回道路を回って次にT2のバス乗り場に到着する。
空港内の表示ではこの「守航線」は昼間の便と違ってT1からしか出発しないような説明だったが、実際はT2のバス乗り場にも待っている人がいたのでT2からでも乗車できるようである。
(ただ保証はないので案内通りにT1に廻ったほうが確実ではある。)
運賃は、ここで乗り込んできた運賃徴収係のおばちゃんに払うが現金のみの対応となっていて、上海虹橋国際空港までなら30元だが、途中で市内の各所にも立ち寄るので、例えば人民広場までなら20元となっていて行先を伝える必要がある。
運賃と引き換えに乗車票を渡されるが、これが切符とレシートを兼ねている。
さて市内へ向けていよいよ出発である。
→【上海のホテルを探す】
→【上海浦東国際空港周辺のホテルを探す】
→【上海虹橋空港周辺のホテルを探す】
☆上海浦東国際空港トップ
☆上海浦東国際空港からリムジンバス
☆上海浦東国際空港からリニアモーターカー
☆上海浦東国際空港からの地下鉄
☆上海浦東国際空港からタクシー
☆上海浦東国際空港から周辺都市への長距離バス
☆上海虹橋国際空港トップ
☆上海虹橋国際空港から市内へのバス
☆上海虹橋国際空港から地下鉄
☆上海虹橋国際空港からタクシー
☆上海虹橋国際空港から周辺都市への長距離バス
☆上海虹橋国際空港から高速鉄道(上海虹橋駅)
[ready_google_map id=’58’]
View Comments
これ深夜だとタクシー激混みなので、このバスに乗ってある程度市街地に出てそこからタクシー、と言う方法にも使えます。