上海虹橋国際空港のT2が出来る前の現T1のターミナル前から数キロに渡ってタクシーの車両の烈が並ぶタクシー行列はこの空港の名物だった。
それはT2が出来て国内線がT2に移ってからも健在である。
確かにT2オープン前のT1は市内までの足がバスしかなく、地下鉄が開通していない状態だったため、タクシーの量が多くなるのは必然なのだが、現在のT2には地下鉄が2路線も乗り入れているのに、タクシー行列は無くなっていない。
まあ航空便に乗ってくる人の多くはスーツケースのような大きな荷物を持っており、長旅で疲れていることもあって、ちんたら地下鉄やバスで移動視したくないという気持ちは分からなくもない。
特に航空機内は一人一席の空間が与えられ、ゆったりしたサービスを受けてきたのから混雑している地下鉄車内や乗換駅の煩雑した空間に放り込まれたくない気持ちは理解得出来るし、それゆえタクシー需要は高くなっていると思える。
この現象は航空機利用客に特有の傾向に思え、直ぐ隣の上海虹橋駅に高速列車で降り立って乗り継ぐ人はタクシーに流れるより地下鉄に流れる人が圧倒的多く見えるのと対照的だ。
また同じ上海の空港でも上海浦東国際空港の場合はここまでタクシー行列になることは少ないような気がしており、市内までの料金の高さやリムジンバス路線の充実がタクシー需要を分散させているといった気がする。
つまり市内に近い上海虹橋国際空港の場合はタクシー運賃のハードルが高くなく、バス路線もそれほど充実しているとは言えないため、タクシーを利用しやすい条件が整っていると言えるかもしれない。
とはいえ上海虹橋国際空港の日中時間帯のタクシー行列は、それほど長い列にはなって無く、多くの車両が長い行列を作るのは主に夜になってからである。
特に地下鉄の終電が終わる23時過ぎは、タクシーの運賃も深夜料金に切り替わるので稼ぎ時となり途端にタクシー行列の長さが伸びる。
しかも上海虹橋国際空港は23時以降も零時過ぎまでバンバン到着便がやってくるし、中国の航空ダイヤは常に遅れがちなので23時を過ぎても人の波は中々途切れず、それを狙っているタクシーは沢山あるのである。
かつて現地メディアが伝えていた話によると、23時までは需要が落ち稼ぎもやや少ないため、近くで23時になるのを待ってから乗り入れるタクシーの少なくなく、利用客もそれを知って23時まで待つ人も大勢いるらしいのだ。
まあお互いが確信犯で起きているこのタクシー行列、上海虹橋国際空港が無くならない限りこの行列も無くなることはないだろう。
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