青島流亭国際空港その2「空港に花屋?」

委託荷物受取場に下りると、この空間も天井が低くやや古さを感じる。
古臭いのは天井だけでなくターンテーブルも古く傾斜のないフラットなベルトコンベア設備となっている。
フラットなコンベアは旅客にとってスーツケースをピックアップしずらいので、今やターンテーブルの主流ではなくなっているが、一世代前の空港だとまだまだこの青島空港のようなフラットなターンテーブルが存在する。

天井が低いしコンベア設備も一世代前の仕様。

 

しかもこのタイプは、ベルトコンベアの一部が壁の裏側に入り、その裏側で荷役の人が荷物をコンベアーに置く方式となっているため、旅客が荷物を見つけてもピックアップし損ねた時に、壁の裏側を回ってくる時間待機しなくてはならない。

更に荷役の人がスーツケースをコンベアに置くときにも、取り残しの荷物がまだコンベア上に残っているため、その合間を狙って荷物を置かなければならないので作業効率が悪くなり、荷物が全部出て来るまでに時間がかかってしまうのだ。

その点最近のコンベアは旅客が荷物をピックアップするコンベアと、荷役の人が荷物を置くコンベアが別となっていて、ロスなく荷物を旅客側へ送りこめる仕組みとなっている。
しかしこの青島流亭国際空港は古いタイプのコンベアとなっていて、回転寿司のお店で見られるような、2カ所ほどロビー側に突き出たコンベアが荷物を運んでいるが、上述のように一部が壁の裏側に入り込んでいるため、当然の如くロビー側からしかピックアップできず、島式のターンテーブルから回り込むことは出来ないのである。

それ故に広さの割には効率が悪く、一つのターンテーブルで複数の便の荷物を扱うという運用なども発生している。
さて、このような古い設備の空港であるが、歴史の有る空港というのは悪い事ばかりではなく、空港におけるサービスが結構充実している。

レンタカーやホテルが手配できる

到着ロビーに出ると、レンタカーやホテルの案内のカウンターがいくつも並んでおり、何の準備もなくふらっとこの空港にやってきた場合、或いは航空機の遅延トラブルなどによって急遽旅程を変更しなければならないような事態が発生した場合は、このようなサービス施設があると非常に重宝する。
今回先に回った合肥新橋空港にはなかった充実ぶりである。

国際線が飛んでいることもあって両替店もあり、当然外貨しかもたずに空港についても安心して市内に出ることが出来る。この辺りは流石国際都市青島の玄関口といったところか?

国際空港には必須の設備だがやや手数料が高い

さらに実は驚いたことには花屋まであるのだ。
私も結構中国国内の空港を渡り歩いているが、空港内に花屋を見つけたのはここが初めてのような気がする。

何と花屋まである。

遠くから帰って来た人を花で出迎えるんなんて、中国人らしからぬ(失礼!)心配りなような気がする。
これは古くからドイツ人租界地だった青島に、欧米流のコミュニケーション術が浸透しているという証かもしれない。

(つづく)

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