上海虹橋国際空港や上海虹橋駅へ飛行機や高速鉄道で上海に到着した場合、タクシーで市内などに向かう場合があるが、これらのタクシーはタクシー乗り場とは別に設置されたタクシープールで出番を待っている。
以前上海虹橋国際空港の第一ターミナル(T1)しかなかった際は、乗客待ちの長く伸びるタクシー渋滞が名物であったが、あまりにも長い列であり、待つ間も運転士としてはエンジンを吹かしたまま待機するので燃費などの効率が悪かった。
また排気ガスなどを大量に出して周辺地域へ迷惑をかける上に、順番待ちの車両の運転士が路上で立ちションを行なうなど、環境面にも良くない影響が有ったのである。
これらを解消するために、上海虹橋国際空港T2とともにオープンした上海虹橋交通総合ターミナル(虹橋枢紐)では、ターミナルの南北に2か所のタクシーターミナルを設けてある。
南が空港客、北が鉄道客と言う風に割り振りが行われており、空港や駅で客を拾いたいタクシー運転士はまずこのタクシープール(出租車畜車場)に乗入れ、順番を待つことになる。
このタクシープールには750台のタクシーが収容可能でタクシー専用のトイレや詰所も用意されているために、周辺がゴミや小便で汚されることもないように配慮が行われている。
また一定台数ごとの縦列停車で横にレーンが広がっているため、レーンごとにタクシー乗り場への車両供給が行われるので、1台出ることに1台分進むと言ったようなことはなく、自分のレーンの順番が来るまでは運転手は車を降りて休憩することも可能となっており、運転手の負担を減らす配慮も行われている。
こういった体制でタクシーの運営が行われているため、上海虹橋国際空港では深夜になってもタクシーが途切れると言ったようなことはあまりなく、最大でも行列待ちが15分以内で済むようにタクシー供給がコントロールされている。
ただし、これはT2に限ったことで、古くからあるT1ではタクシープールの設置が無く、このほど開始された改造工事でタクシープールの設置が予定されているものの、今のところは旧来のタクシー行列がまだ一部残る状態となっている。
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