中国の航空需要が伸び続ける中で、上海の二大空港の需要がキャパも上限に近付きつつあり、第三空港の必要性の噂が度々取り沙汰されている。
 2014年上半期の統計データによると、上海浦東国際空港と上海虹橋国際空港の離発着回数は31.52万回に達し、前年同時期比6.2%増加、旅客数も4321.5万人でやはり前年同時期比8.8%増加しており、2つの空港を合わせた旅客数は北京首都国際空港を既に凌駕している状態となっている。
 関係者によると、上海浦東国際空港の第4滑走路は年内にも供用開始の予定となっていて、両空港併せて滑走路は6本となり、上海は国内でも最も大きな空港キャパを持つ都市となる。

 しかし上海の空域は非常に混雑しており、上海虹橋国際空港は既に増便が難しいところまで来ているとされ、上海浦東国際空港はまだ少し余裕があるものの今後の地方空港の増加や北京新空港の開港によって一挙に緊迫化する可能性もあるとしている。
 また来年2015年末には上海ディズニーランドの開園が控えており、この開園が更なる航空需要の増加をもたらす可能性もあって、上海周辺では第三空港の必要性が繰り返し話題に上る様になっている。

上海虹橋国際空港の模型

 この上海第三空港の候補地として噂されるのが、上海奉賢区、金山区、浙江省の嘉興、さらには江蘇省の南通市などであり、この中でも南通市は既に南通興東空港があるため有力候補と言われている。

 南通興東空港では上海の2大空港の補助的役割を担うべく、既に3400mの滑走路、8300平米の旅客ターミナルを完成させていて、駐機エプロンも10万平米にまで拡大した。
 さらに来年7月には滑走路視距離(RVR)システムなどを整備し、4C級から4D級へ昇給させるなど、上海の補助空港的役割を担うべく整備が進んでいる。
 また上海と南通を結ぶ滬通鉄路の建設も始まっており、最高時速200キロで上海と1時間足らずで結ばれる予定であることから有力な第三空港候補となっている。
 ただ、実際の距離の上では上海と南通は100キロも離れており、上海浦東国際空港からさらに遠い場所となることから時間を優先するプライヴェートジェットなどの需要は見込めず、LCC(ローコストキャリア)にしても、市内への移動コストを考えると、上海の第三空港として受け入れられるかどうかはまだ未知数だとしている。

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上海浦東国際空港トップ
上海浦東国際空港から周辺都市への長距離バス

上海虹橋国際空港トップ
上海虹橋国際空港から周辺都市への長距離バス
上海虹橋国際空港(上海虹橋駅)から高速鉄道

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