上海の空の玄関口である上海浦東国際空港は、上海市内から30㎞以上の距離を隔てているので、幾つかの交通機関が市内と空港を結んでいる。
そのうちの一つがリムジンバス。
片道20~30元/人と地下鉄よりは高いが、距離を考えると日本の交通機関よりはかなり安い。
一応デラックスバスであり、シートピッチは狭いので乗り心地は快適とまで言えないが独占的に座れるので、移動中の苦はそれほどない。
こんなリムジンバスであるが、空港から市内へ向かう際は乗車場所に気を付ける必要がある。
このリムジンバスは、どの路線もT1(第一ターミナル)から出発し、T2(第二ターミナル)を経由してから市内へ向かうという順序で運行される。
つまり、先にT1で客を乗せたあとの空席に対してT2からの乗客を乗せる方式になっているのである。
ゆえに、T2から乗る場合は希望通りの席にならないというか、2人組で乗っても別れて座らざるを得ず、ましてや窓際の席を得られることはほとんどない。
それでも座れる席があればマシなのであるが、場合によっては席が足りず、積み残されてしまう場合もある。
混んでいる時期などは何便も見送ることもあり、こうなると悲劇である。
さらにトランクルームの利用も同様で、T1の客が好き勝手に積んでいるので、T2の客にはスペースが残されていない場合もある。
すると、座席に持ち込めと言われるが、座席スペースはそんなにゆったりしていないので、小さなスーツケースレベルでも置き場所に窮する。
下手をすると膝に抱える必要もあり、途端に居住性が悪くなり、市内までの一時間程度が辛い時間になってしまう。
やはり、市内へのリムジンバスの時間をゆったり過ごすためには、T1から乗車することをお勧めしたい。
T1側に回ることにより、積み残される可能性はまずないし、2人組なら並び先、窓側希望なら窓側席に座れる確率も高く、トランクルームも余裕がある状態で積める。
故に上海浦東国際空港への航空便が例えT2に到着したとしても、ターミナル間のシャトルバスへの乗車或いは連絡通路を渡ってT1の乗り場に回ったほうが結果的に快適に市内まで移動できることになる。
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