五洲中路と美洲街の通路名を示す案内板

上海浦東国際空港は現在T1とT2の2つの旅客ターミナルがあり、中央に地下鉄とリニアモーターの駅が配置されている。
そしてこれらを2階レベルで繋いるのが格子状の連絡通路である。

 実は最近気づいたのだが、これらの格子状の通路には、それぞれ世界の地理学的分類の名前に由来する名前がついているのである。

 上海浦東国際空港が世界へ繋がる国際空港ということで、こういったネーミングが行われたようであるが、まあ一般の利用客、特に外国人にとっては知らなくても不便はないので浸透はしていないようだが、味気なく「北通路」などと名付けられるよりは親しみが涌く。

 まず、東西のターミナルを結ぶ3本の連絡通路は北から順に「五洲北路」「五洲中路」「五洲南路」と名付けられている。
「五洲」とはオリンピックの輪と同様に五つであるが、この地理分類は大陸ではなく「州」で分類される世界の地理分類の意味である。

連絡通路名と現在位置、設備の場所が分かる案内図

そして、ターミナルに平行する格子の横軸には各洲の名前が付けられ、T1ターミナルの西側にあるのが「美洲街(アメリカ州)」、リニアモーターカー駅の東側の五洲中路と五洲北路を結ぶのが「欧州街(ヨーロッパ州)」、またそれと対抗するように地下鉄駅の西側の五洲中路と五洲南路を結ぶのが「大洋州街(オセアニア洲)」、さらにその西側にあるのが「非州街(アフリカ州)」、最もT2に近い場所にあるのが「亜洲街(アジア州)」となっている。

 五大州分類の場合、大陸分類とは違って南北アメリカが同一に扱われるので、やや戸惑いそうだがこの通路上にそれほど重要なスポットがあるわけではなく、駐車場利用者が自分の駐車位置を把握する程度の需要しかない印象である。

 もし外国人も含めて、全体の利用客にとって把握しておくべき場所があるとすれば、欧洲街にあるエコノミーレストラン街ということになろうか?
この場所には高級なレストランはないが、KFCや東方既白などエコノミーチェーンが並び、財布に優しい飲食街がここに集中する。
 

欧洲街には4軒ばかりのエコノミーレストランが並ぶ

それ以外の通路は、大した設備もないのでそれぞれ通る利用客は多くないが、これらの通路上に存在するトイレなどは非常に空いていて、大荷物を抱えて1人で旅する利用客が荷物を放置して用を足すのには利用しやすい環境とはなっている。
いずれにしても、通路個々の名前自体は予め知っておく必要はないが、名前があることを知っていれば、そのうち待ち合わせなどで役立つことがあるかもしれないこの通路ネーミングである。

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