上海虹橋国際空港の隣の上海虹橋駅でも2年前から無料のWIFI回線が使えるようになっている。
巨大なコンコース内にWIFI電波がカバーされており、まあいわゆるパブリック回線ではあるが、無料でインターネットが利用できるようになっており、列車を待つ間に旅の情報の取得などが可能になっている。
 ただ中国契約の携帯電話を使ってのパスワード個人認証が必要なため、一見さんの外国人には普通の方法ではまず使えないのだが、中国滞在中の日本人にはそれほど難しい事ではないと思われる。
 しかしながら、何度かこの上海虹橋駅でWIFIを利用しようと思った際にこのWIFIはあまり使い物ににならないなと感じた。
 何が良くないのかと言うと、実はスマホやパソコンで接続しようとしても電波が安定しておらず、なかなかホットスポットに接続してくれないのである。
 昨日改めて利用してみて、改めて同じことを感じたので、じっくりその理由を考えてみた。

 そして上海虹橋駅の中を観察したところ、一つの決定的な原因を発見した。
それは、上海虹橋駅の出発コンコースがあまりにも巨大だということである。

昼間の上海虹橋駅の出発待合室路

このコンコース、単独駅としては世界最大の規模を持つとも言われるが、それ故に天井も高いし中央待合室の幅も広く、その真ん中に巨大な何もない空間が生まれており、ワイヤーなどの吊り物はほとんど存在しない。
これだけ空間が広いと見た目には大変心地の良い空間となるのだが、演劇に舞台と同じで空間が広ければ広いほど何か仕掛けを仕込むのはとても難しくなり、WIFIのアンテナも当然隠し場所が限定されてくる。
で、アンテナが現在設置されているのが各ホームへの改札口の後ろの階段スペースの上部であり、各ホームへの入り口ごとに設置されているようである。

改札口後ろの入り口上部にアンテナが

このアンテナを見つけて、中央椅子席からこのアンテナのそばに近寄ってみると案の定、電波強度が強くなり、ほぼ確実に接続できるようになった。
つまり待合室の中央部ではカバー範囲20~30米メートルと言われるWIFI電波が届きにくく接続が不安定になっているということになる。

上海虹橋駅改札口上のアンテナ

まあ普通に考えれば、コンコース中央部の天井から吊ればいいのだが美観上から空間には何も置きたくないようで、その空間は使っていない。
それならば椅子の下とかをうまく活用してアンテナ設置すればいいような気もするが、椅子の下だと障害物が多く見通しが悪くなり電波の範囲は必然的に狭くなり、盗難とか故障のリスクも高まってしまうだろう。
結果的に今の設置場所に置かざるを得ないようだが。これだとコンコース中央部がカバーしきれず、中央部の椅子に座っている人にとってはWIFIがうまく使えない結果となる。

上海虹橋駅改札口上のWIFIターミナル

まあどうしてもWIFI接続したければ、スマホを持って改札口にすり寄るしかなく、しかしながらこの付近には椅子などないので立ったまま操作しなければならないのが現状である。
これでもスマホやタブレットならまだいいが、ノートパソコンの接続はやはり苦しい。
電源の有無を含めて上海虹橋駅のWIFIはちょっと使いずらく役に立ってないかなと感じる今の現状となっている。

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