先日、上海虹橋国際空港に帰って来た時に、沖合の駐機ポットに到着となったのだが、その際に駐機エプロンの地面に奇妙な表記が書かれているのを見つけた。
機体が停止するラインから垂直に数mほどの直線が、不規則な間隔で縦のラインに対してクロスして描かれており、何やら記号が書いてあるのだ。
その記号を見ると、「MD80 MD82」と書かれている。

MD80 MD82と書いてある。

MD80と言えば、かつての航空機製造メーカー、マグドネルグラス社の機体の型式番号である。
そして別のラインを見るとB737などと書かれている。
「ああ、そういうことか。」
つまり、これは旅客機が駐機する際に目安となる機体別の停止位置の表示だったのである。
飛行機の機体は機種によって機首から前脚車輪までの距離が違うため、前輪の位置を基準にして機体の停止位置を分かりやすく表示する物だったのである。
そして今乗ってきた機体の方に目をやると、確かに乗ってきたA321の機体が、A321と書かれている線で前輪が止まっており、推測は正しかったようだ。
このような表記が他の空港にもあるのかどうか知らないが、少なくともボーディングブリッジに接続できるエプロンには無かったような気がする。
毎回何気なく利用している空港であるが、注意深く観察すると今回のような面白い発見が沢山ある。

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