朝、部屋のベランダで洗濯物を干したりなどしていると上海虹橋国際空港から次々と春秋航空の機体が離陸して行く姿を見ることが出来る。
しかも春秋航空は保有機体が全てA320-200なので、同じ形の同じ塗装の航空機が次々に飛び立つ光景は圧巻でもある。
果たして朝の時間帯に何機の春秋航空機が虹橋空港から飛び立って行くのだろうかと思い、気になって春秋航空のサイトの運行状況から出発便の数を探ってみた。
すると出てきた結果が下記である。
06:55 三亜(海南省)行き
07:00 厦門(福建省)行き
07:05 長沙(湖南省)行き
07:10 掲陽(広東省)行き
07:15 重慶行き、広州(広東省)行き、珠海(広東省)行き、
07:20 深セン(広東省)行き、西安(陝西省)行き、
07:25 昆明(雲南省)行き、石家庄(湖北省)行き
07:35 晋江(福建省)行き
07:45 蘭州(甘粛省)行き
実に13機が連続して離陸していく。
何故、こんなに連続して出発していくのかを色々考えてみたが、この早朝の時間帯は到着便が無いからではないかと考えてみた。
つまり、到着便の無い時間帯と言うことは上海虹橋国際空港の2本ある滑走路を両方とも離陸用として使えるため、虹橋空港のT1に国内便として唯一本拠を置く春秋航空としては東側の第一滑走路をほぼ独占的に使える時間帯だからなのではないかと言う気がする。
これが8時以降になるとT1からもソウルや台北などへの便が動き出し、他社との兼ね合いもあって、出発が管制の許可待ちになることだって発生するが、7時台は他社便が無いので、自社便の都合だけで運行できスムーズに離陸できる。
9時台に入れば到着便なども発生するから離陸に使える滑走路は原則1本だけとなるため、さらに制約を受けて遅れが発生しやすい状況となる。
1つの機体を1日中なるべく長い時間使いまわすLCC(格安航空会社)にとっては朝からもし遅れることになるとその日の全ての便に響いてしまうので、朝のスムーズな滑り出しが何より大事なはずであり、そのためのこの早朝の滑走路独占なのではないかと考えられる。
またツアー客輸送が主力の春秋航空では、市内各所からツアーバスが運行されると聞き、出発便を同一時間帯に集中させることにより、効率的な輸送が可能になるのだというような理由もありそうな気がする。
チェックインカウンターなども、他社便がない時間帯なら利用客は分かりやすくスムーズに捌けるであろう。
こんなような理由からおよそこの朝の離陸ラッシュとなっているのだと思われるが、まあ13機もの同じ機体が毎朝飛んでゆく姿はやはり何度見てもちょっと不思議な光景である。
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