上海虹橋国際空港T1の飲食店は中身はともかくとして、数としては意外と充実しているような気がする。
まあ国際線利用客にそれほど需要があるように思えないが、春秋航空が発着するため、その登場客の需要が多いような気がするのである。
春秋航空は機内食も有料の予約選択制の為、搭乗客は機内での飲食が保障されていないというか選択する必要がなく、自分の都合に応じて好きな場所で食べればいいのであるため、春秋航空の発着する空港で飲食店の充実は必要不可欠となっている。
まあ機内食は所詮機内食であって食事としての充実感にはかけるため、機内で移動中に食べられることは時間の節約にはなっても、前後で食事がとれるなら敢えて選択する必要はないのである。
まずは、ターミナル外側にあるおなじみのマクドナルド。
世界共通のファーストフードチェーン店であり、ほぼメニューも共通しているので中国語の出来ない人でも安心して食べられる。
しかも24時間営業で、夜遅くに到着し翌朝便を待つには大変都合のいい空間であるが、その費用を見越してか費用は少々市内より高いので、「どうしてもここで食べたい」と言う事でなければ、無理に選択する必要もない。
次に出発階から階段で上がった位置と到着階にあるシャロン。
日本から進出した会社が運営しているレストランで、日本料理メニューと日本語メニューが充実しており、従業員も一応日本語が出来るようだ。
なので、品質的にも味的にまあ安心できるものになっているが、その分だけ価格はちょっと高く、日本価格そのままになっている。
ランチセットなら70~100元、モーニングセットでも50元以上してしまうので、日本的金銭感覚なら気にならないかもしれないが、中国の物価水準に慣れてしまうとかなり割高な印象を受けてしまうことは否めなく、出張でどうしても中華料理が食べられないのに来た人や、安心して食事をしたい人のための安心料といったところになりそうだ。
そして1階到着ロビーにある永和大王。
台湾資本の中華食チェーンで、主に牛そぼろご飯と台湾麺が主力メニューとなる。
こちらはぐっと単価が下がり30元前後で、気軽に利用するのにはちょうどよく、味と価格のコストパフォーマンスがよく、私も良く利用する。
5時頃から23時ころまで営業しているので、どの時間帯に来てもほぼ利用が可能だ。
また同様に2階の出発階にある捷恵麺坊もほぼ同様の内容のようだが、残念ながら私はここで食べたことが無いが、こちらはどちらかと言うと大陸系のメニュー構成のようである。
ここに関してはいずれ近いうちに挑戦してレポートしたいと思う。
そして中国的味の味方というべきお店が到着階にある小吃広場で飾り気もない店舗だが、牛肉麺やピータン粥など庶民的味が楽しめる。
ただこのお店は営業時間が短くそこがやや難点だが、市内に出ればいくらでもあるメニューであり、空港内の他の店は開いているので心配はない。
そしてもっと気軽にということであれば、出発ターミナルの中央にパシフィックコーヒーのお店があり、サンドイッチを食べながらコーヒーを飲んで時間をつぶすと言った芸当も可能。
但しコーヒーの料金もスターバックス並みで30元くらいからとなり、食事費用として考えると少々割高か?
どうして費用を抑えたければ、先日紹介したローソンで購入して食べるのがベストな選択となるだろう。